変り種保守論客・福田和也

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評論家、学者でもある福田和也さんについて紹介していきます。
東京都出身、最終学歴は慶應義塾大学で、在学中に古屋健三に師事し、ファシズム作家の研究、第二次世界大戦時にナチスドイツに積極的に協力したフランスの文学者「コラボラトォール作家」をテーマに研究しました。
国書刊行会の編集者・佐々木秀一に要請され執筆した「奇妙な廃墟ーフランスにおける反近代主義の系譜とコラボテォール」で出版デビューを果たしました。しかしその執筆に苦労し、大学を出て実業の「福田麺機製作所」を手伝いながら、計7年かけて執筆されました。
1990年、月刊誌「諸君!」にて、「遥かなる日本ルネサンス」の連載発表をして論壇デビューを果たし、これ以後、福田和也は近代日本の文芸評論を軸とした執筆活動を行ないました。
1991年、「新潮」4月号に「虚妄としての日本ーモダニズムの地平と虚無の批評原理」を発表し、1993年に発表した「日本の家郷」により、第6回三島由紀夫賞を受賞しています。
他にも1996年に「甘美な人生」で第24回平林たい子文学賞評論部門を受賞しています。
2000年以降には執筆活動だけでなく、テレビでのコメンテーターとして活動もされました。
福田和也はいわゆる「保守論客」として、「ファシストのパンク右翼」を自称し、「日本クーデター計画」という本を出版して世の中の常識を逆撫でするような発言を繰り返しました。またファシズムの思想史的意義を強調する一方で「失敗したファシズムがちょうどよい」などとも発言しています。
文芸批評の出発となった「日本の家郷」では、他の論客からは「ポストモダニズム」の影響を受けている、「左翼思想の変種」などと評されました。また友人を名乗っていた護憲派の大塚栄志からは「実は左翼」などと評されることとなりました。
2000年に出版した「作家の値うち」では純文学と大衆文学の現役作家が「読んでいるのが恥ずかしいレベル」などと厳しく評されました。
中川八洋からは、福田和也は保守のふりをしている「ポストモダニスト」であり、内部から日本の伝統を破壊しようとしている、と激しく非難されました。
「福田和也の闘う時評・世間の値打ち・へそまがり世間論」という週刊新潮で足掛け13年連載されていたものをまとめた「晴れ時々いつも読書とシネマ:が出版されました。
最近では、文藝春秋にて「昭和天皇」という連載をして話題となっています。
福田和也の連載、書籍は圧倒的な密度で書かれているものが多く、改めて文才に優れた人物であることが分かると思います。
評論家だけではなく、学者としての一面もあるので、学者として膨大な資料をもとに執筆されるので、歴史書としても評価されています。
賛否両論がありますが、それは時代を超えたスタンスでの評論がゆえ、「あいつは左翼」「偽右翼」など、福田の真意を読みきれない人は、安易に批判していますが、ネットでの口コミなどでは、「図書館で借りて読んでみました。何度も読みかえしたくなり、購入しました。非常に客観的にその時代の描写などがなされていて、資料としても、読み物としても、とても良い本だと思います」「司馬遼太郎の向こうを張って昭和史を再構築する男」「重厚で読み応えがある。決して容易に読める内容ではないけれども、時間をかけてでも読みきる価値がある」など、福田和也の良さに気づいている人も多くいます。
福田和也のプライベートな部分では、慶応義塾大学の同級生の方を妻としておられます。一時期「離婚した」という噂がツイートをもとに拡散されましたが、本人は現在に至るまで何も公表などはしていないので、離婚しているのかどうかは謎のままとなっています。
福田和也は何かひとつにのめりこむ人でもあります。
そしてのめりこんだものが「とんかつ」です。とんかつへの造詣が深いのです。あまりいろいろなお店をめぐるということは好きではないらしいのですが、とんかつのためであったなら新規開拓のためにいろいろなお店を渡り歩くことも珍しくないようです。
本物のとんかつ好きの福田和也は、書籍「東京の流儀」の中に「私の東京とんかつ地図」という内容を載せてしまうほどです。そのほかに雑誌「Straight.」には「福田和也の〖とんかつは裏切らない〗」という記事まで書いています。また「週刊SPA]では「とんかつには熱燗でしょう」と発言しています。普通はとんかつには「ご飯」となりそうなものですが、熱燗を合わせるというところに「ツウ」な感じがみられますね。年配になると脂っこいものや、肉ではなくさっぱりとしたものや魚を好むようになるということが一般的だと思いますが、それに反してとんかつへの愛を語る福田和也。本当においしいとんかつをたべたいのであれば、福田和也の情報をチェックしていけば確実かもしれませんね。
最近では文芸界だけではなく、慶応義塾大学の教授、BSフジの番組審議会の委員も兼任しています。
本職である三島由紀夫賞の選考委員や新潮新人賞選考委員も務めています。
新刊も2冊発刊されています。
還暦が近くなるにも関わらず、まだまだ創作意欲は衰えず、様々な活動をしています。

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